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爽やかな笑顔がかわいらしい、大熊先生。
初対面でも初めてお会いしたとは思えない、気さくさ。丁寧な物腰なんだけどノリがいい!
でも、ただ優しいだけではないのが先生の一番の魅力!
治療に対する強いこだわり熱意、そんな患者さんへの思いを今回お伝えできたらと思ってます。
大熊 摩利先生 【まり歯科クリニック】
はじめまして!!まり歯科クリニック院長 大熊 摩利と申します。
このたび、御縁があり、寄稿させていただくことになりました。
小田急線の柿生駅(柿が沢山採れた事から、その名がついたようです。)、という各駅停車の静かな駅から徒歩1分、というところで開業しています。開業して早いもので5年が過ぎようとしています。家族ぐるみでお付き合いしていただける歯医者を目指して今まで診療してきました。そんな中で日々感じ、考えている事を今回のコラムではお話させていただこうかと思っています。宜しくお願いいたします。
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歩くということ(2008年10月1日)
近年、ウォーキングが健康に良い、と言われて随分月日が経ち、定着してきたように思います。ウォーキングが何故良いのか、ちょっと考えて見ました。
皆さんは類人猿と人の違いについて聞いた事がありますか?考古学者の先生方は、発掘された骨から、どの様に鑑別しているのでしょう。それには2点あるそうです。一つは牙。そしてもう一つは股関節。牙は武器であり、そして捕獲の道具でもありました。しかし、文明が栄え、道具が発達し、牙は退化していったのです。では股関節は?これは四足歩行から二足歩行への進化です。人は二足歩行になり手、が使えるようになりました。これが人なんです。このような進化の話を聞いて、あー、人の進化の起源は歩く事からか、と思ってしまうのは私だけでしょうか?それなら歩く事は人間らしいから、健康に良いのでは?と考えるのも私だけでしょうか。
さて、ここでもう一つ。人はどの民族も同じ身体でしょうか?この謎は人の出アフリカの話に遡ります。人はみなアフリカから色んな地域に拡がっていった、と言われています。そしてそれぞれ行く先が違ったわけです。ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オーストラリア、そして北極、南極。行く先が変われば、食べるものも変わります。極寒の地でアザラシしか食せなければアザラシを。穀物が育たなければ家畜を育て、その肉を食べ、その乳を飲み、加工していったでしょう。ではアジアの中で日本は・・・。穀物の育つ、豊かな国でした。という事は穀物を食するに適した身体に進化していったのです。
ではどのように進化していったのでしょうか?日本人のお話は、次のコラムで・・・。
日本人は何を食べてきた?(2008年10月8日)
皆さん、こんにちは。前回の掲載から早いもので、もう1週間が経過してしまいました。それでは、前回の続きのお話をさせていただきます。日本人はどのように進化(変化)していったのでしょうか?
日本においては約1万3000年前、大陸から完全に分断される直前に磨製石斧と石槍を持った人たちが渡来して、縄文人の先祖になりました。それから2300年前になると揚子江上流で稲作技術を持った人たちの子孫が日本に渡来。この人たちが弥生人ですが、ここから、日本の農耕の歴史が始まりました。農業革命です。
ですから、現在の私たちの遺伝子は、この農業革命以降の人類のものであるのです。形態学的にみても、下あごの形態変化から、古来人類の食性は肉食型から進化して草食型になっていったのです。すなわち、縄文人のときは肉食、弥生人以降は農耕民族となり、草食になっていったと言う訳です。しかし、現在のような収穫量は得られず、弥生時代に始まり、昭和20年代まで、農民や庶民の主食はカテ飯(少量の米に麦、アワ、イモ、大根などを混ぜて炊いた飯のこと)や雑炊が主食でした。実際には、白米はとても庶民の口には入らなかったようです。日本人は2300年前から戦前までの時間をかけて、ゆっくりと遺伝子は変化していき、穀物主体の食生活になじむ筋、骨格、そして歯の形態を作り上げていったのです。そのほか、歴史的背景には、1200年もの鎖国時代が日本にはありました。低蛋白、低脂肪の栄養学的欠陥が日本人の体格を小柄にしていったようです。しかし、体力は驚くほどあった、と記録があるそうです。
そんな長い時間をかけて進化(変化)を遂げた日本人の遺伝子は明治維新以降、そして終戦以降、食生活が急激に変化する事によって、また急速に今度は肉食型に変化していこうとしています。高たんぱく、高脂肪の食事の現代人に、あまりパワーが無いというのは、皮肉ですね。電車の中で座り込んだり、コンビニの前の地面にじかに座り込んでカップラーメンをすすっている高校生はいかにもパワーが無く見えてしまうのは、私だけでしょうか?次回は、本来の日本人の食事のあり方と歯並び、顎機能との関連性についてお話できれば、と思っています。それではまた次回!!
日本人が食べてきたもの(2008年10月15日)
皆さん、こんにちは!!
早くも三回目のコラムになりました。四回のコラムで分かりやすくお話を終わらせる事が出来るのか、はたまた、皆さんのお役に立つお話が出来ているのか、半信半疑ですが、今回を入れて二回、お付き合いください。今回は日本人の食について話していこうかと思います。
前回のコラムで日本人の食は、実際的にはこの近年で大きく変化したことをお話しました。今回、日本の伝統食、と言うものはどんなものか、少しお話したいと思います。 食養 、という言葉は皆さんご存知でしょうか?食事バランスガイド、食養について、の雑誌の特集記事は、女性誌、健康雑誌に掲載されているのを目にしますが、少し違った視点からこのことを考えたいと思います。明治の人で、石塚左玄という人の唱えた食養論にこんなことが記されています。
「日本の伝統食」とは
1.主食は米である
2.副食はその土地に産するものである
3.時季の野菜と海草が主である
4.近海で取れる小魚をなるべく丸ごと利用する
5.体質、病気により食べ物を選ぶ事
と言っています。
食養の五原理として
1.食本主義:食べ物が人間を養う。医食同源と同じ意味です。
2.穀物主義:人間は穀物動物である。食べ物の50パーセントを主食(穀物)で補う。
3.身土不二:人間は環境の中で生かされている。
現在すんでいる土地で出来るもの、「すなわち旬のものを食べる」こと。
4.一物全体食論:食べ物はそれ全体で、栄養のバランスが取れている。
この考え方の代表が玄米、魚丸ごと、です。
5.陰陽調和論:自然に四季があり、暑いときも寒いときもあります。
変化する自然環境の中で生きていくには、暑い時期には身体を冷やす(陰性)の食べ物、寒い時期には身体を温める(陽性)の食べ物を食べて、自然との陰陽のバランスをとっているのです。
とも言っています。
今の日本は、農業技術も発展し、いつでも何処でも、旬に限らず、どんなお野菜でも手に入る、と言っても過言でない、と思います。そして、多国籍、無国籍なお料理も食べられ、多国籍な食材も手に入ります。しかし、これはやっぱり不自然なんです。そう、自然でない、と私は考えています。
一日30品目、食べるのも、材料の調達も、献立を立てるのも、大変な苦労です。年間を通してバランスをとるのはいかがでしょうか?そうすれば、旬のものを旬にいただけます。漬物は何故、漬物になったのでしょうか?旬のものが沢山収穫できれば、それが採れない時期にも保存しておける、そんな知恵だったかと思います。そして、漬物文化の発展した地域は、寒い地域。という事は、身体を温めるのに必要な塩、が冬場に必要だったからです。これが陰陽調和論です。
余談ですが、インドで辛いカレーが食されるのは、暑い国では、汗が出して身体を冷やす、そんな食べ物が必要なんです。そして、日本人は現在、雑食化の日常を送っています。どんなものでも食すことが出来る機能を持っているからなのですが、出来れば本当の意味での雑食をしていきたいものです。
日本人の下顎骨は退化傾向にあるといわれていますが、下顎枝の長さについては、肉食が推奨された明治以降からです。しかし、昭和の初期まで日本人は硬めのカテ飯を主食にしていたことを考えると、単に「軟食化」ではなく「日本人の肉食化」、「歩行不足」ではないかと考えられています。日本人が、これまでのように穀物を多く食べなくなり、その分おかずとして、動物性たんぱく質をとるようになったこと、そして歩かなくなり、足腰が弱ってきた事が影響しているかと思われます。実際に、顎の機能は2歳までに決まる、と言う説もあります。
これに関連したお話はまた次回、それでは!!
「歯」について(2008年10月22日)
皆さん、こんにちは!!今回で最後のコラムになります。今まで、少し歯医者の話から逸れていましたので、今回は「歯」についてお話していきたいと思います。 前回までのお話で日本人は、雑穀を主に食べてきた、と言うお話をしてきました。という事は、歯並びも、それに見合った歯並びであるはずです。どんな歯並びか?グラインディングできる歯並びです。 グラインディング?何でしょうか、これは奥歯で臼磨運動することを言います。牛や、馬がモグモグするときに顎が横に良く動いてますよね。あの動きです。 人間の場合はあの動きだけしているわけではありませんが、たて動きと、横動きを巧みに使って食事をしています。お口の中の歯を巧みに使い分けているわけです。前歯は物を噛みきり、4番目5番目の歯は大まかに噛み砕き、そして奥歯2本は磨り潰す、といった具合に、使い分けています。 しかし、この、日本人の食習慣にあった、グライディングの出来る歯並びは、どのように形成されていくのでしょうか?
生まれたばかりの赤ちゃんには、歯がありません。歯1本1本は、その萌える方向に意思を持って萌えてくるわけではありません。子供の身体の成長に同調するように形作られていきます。口周辺にどのような力がかかるか、結果、歯にどのような力がかかるかで、その位置は決定されていくのです。 咬む力、頬や舌からの力、顎の骨からの力などですが、これらは、身体の動き、使い方でどのようにも変化します。ここに、生活習慣が大きく影響していくのです。 人の歯並びは、乳歯列で終わりません。6歳頃から、12歳頃までに今度は永久歯列に次々と交換していきます。 このときにも、やはり、身体の使い方が非常に影響していきます。ではどんな事に注意していけば、グラインディング可能な歯列形成が形作られていくのでしょうか。
1.良く咬むこと
良く咬む、と言うと硬いものを咬む、と思いがちですが、ここで言う良く咬むは、数多く咬むという事です。
咬むときには、必ず口を結んで咀嚼すること。食事のときの姿勢は、良い姿勢で。しっかり座り、正面を向き、お茶
椀を持って顔を上げる。いわゆるお行儀の良い食事です。よく、外食先のレストランなどで用意される子供用の簡易式の椅子は、テーブルの端に取り付けるようなタイプのものが多いですが、あれでは、お子たちの身体が不安定です。
そういう姿勢では、回数咬むことは、まず出来ません。ご自宅で使う椅子も、きちんと足の裏がつくものを用意してあげてください。大人が、バーカウンターでお酒は飲めても、食事はしにくいですよね。
2.口をあけていないこと
鼻呼吸を心がける、という事です。口があいていると、唇の緊張が無く歯は外に向いてしまいます。
いわゆる出っ歯です。咀嚼の回数が少ないと顎が成長しません。
そうすると、鼻腔の容積が不足し、口呼吸になるという事もありますが、息は鼻でするもの、と言うように認識することが大切です。鼻炎で鼻が通らなくとも、鼻で呼吸する事を意識すると、鼻は通るものです。
3.ウォーキング
初回のコラムで歩く、についてお話しましたが、ここでも登場です。十分歩行する、という事は何がいいのでしょうか。
これは股関節の機能に大きく関わります。関節は歩く事で伸展、関節は球蓋の中にしっかりはまり込み、股関節が成熟していきます。その後、機能が十分出来上がっていく事により筋肉バランスが安定し、結果、顎の位置が安定していきます。
歩行は人ならではのもの、と以前お話しましたが、歩行が筋肉バランスを最も良くする要素なのです。子供はハイハイから、その次につかまり立ちをし、いずれ自分の足で歩き始めます。
このときから、その子の顎機能は歩く事で作られていきます。2歳でその後が決まる、と言うのは、歩く、という事が確立する時期だからです。親御さんがいつもどちらかの手をつないでいる、微笑ましい光景ですが、身体の正しい成長には弊害になりかねません。
歩行は、首を強く育てます。大きく手を振って、しっかり歩かせてあげてください。
4.適度な運動
スポーツ選手になるのが夢、と言うお子さんは多いかと思います。しかし、過度のスポーツは、特定の筋肉使用により、身体を歪めてしまう危険性も持ち合わせています。それが歯列にも現れる事もあります。
何事もほどほどに、です。肉体的ストレスは運動で発散されます。精神的ストレスは、歩く事で発散されます。適度に使い分けていただきたく思います。
以上、色々な日々の生活習慣の中に潜んでいる、歯列形成の要素をお話してきましたが、随所に、日本古来の「躾」が見えてくると思います。 古人の知恵、これも現代に必要な事と私は考えています。躾の字は、身を美しく、とあります。 歯並びの美しさ、その機能美も躾から、とその字が語ってはいないでしょか? 長くなりましたが、今回のコラム、これにて完了、です。4週間にわたり、有難うございました。 皆さんの健康に、そして子供たちの将来に、少しでもお役に立てれば幸いです。
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Q1.2歳児の母です。実は、生まれた時から(もっというとお腹の中にいるときから)現在まで、ずっと親指の指しゃぶりを続けています。指しゃぶりをこのまま続けると、前歯がでてくると聞きました。指しゃぶりが歯並び影響ってするのでしょうか?
A.はい、影響します。指しゃぶりが長くなればなるほど、骨格的な形態の変化につながらないとも限りません。しかし、歯並びに影響するもっと重要な要素があります。それは子供の股関節の機能と姿勢です。2歳から3歳でその子の根本的な身体は作られていきます。身体を使って十分遊ばせてあげる事も重要です(出来る事ならば外遊びですが。木に登ったり、山を登ったり、泳いだり)。体の機能が歯並びに影響するのです。そしてもう一つ、咀嚼の回数が歯並びに影響します。指しゃぶりは、出来る限り早い時期にやめるよう、促してあげる事は重要と考えますが、お行儀良く、良く噛んで食事をするような環境を作ってあげる事も重要、と考えます。
Q2.実は、前歯の歯と歯の間に虫歯があります。虫歯といっても、うっすら黒ずんでいる程度です。ただ、冷たいものは沁みるような気がします。保険内で、銀歯を使わずに直す方法はありますか?あと・・・この治療は技術的に難しいですか?前歯なので絶対に失敗して欲しくないんです。(もし難しい治療だとしたら、今の先生にお願いするのは少し不安だったので。変な質問ですみません。)
A.虫歯の治療法には色々あります。初期の虫歯であれば経過観察、と言う手段をとることもあります。しかし、自覚的な症状があることを考えると、治療したほうが良いかとも思います。現在、保険診療範囲内で、審美的に修復する事も可能です。光重合レジンという、プラスティックのような素材を使用して修復します。ただ、永遠に綺麗のままか、というとそうでもないのが現実です。プラスティックのお弁当箱に、長時間カレーが入ってると色がついてしまって、取れなくなってしまいますよね。そうなんです。レジン、と言う素材は長期的に考えると、どうしても色を取り込んでしまうのです。これが欠点です。ただ、現在の材料はよくなってきていますので、随分色変化が出るまで期間が延びたようにも思います。一度、相談してみてください。
Q3.小学5年生の時につけた奥歯の銀歯が、33歳になった今もビクともせずに元気です。ただ、歯と歯茎の間に若干の隙間があります。そろそろ交換した方がいいのでしょうか?また、神経を抜いて銀歯を被せると、痛みや不具合が全く無いのでついついそのままにしてしまいますが、どのくらいで交換するのがベストなんでしょうか?
A.古いから悪くなっている、思われがちですがそんな事はありません。ただ、お話の歯には、歯と歯茎の間に隙間が、と言うことですので、この隙間が現実的に虫歯なのか、確定診断していただいた上で治療したほうが良いと考えます。神経を抜いた歯のお話ですが、真の意味で不具合が無ければ交換の必要はないと思われます。しかし、神経が無い、という事はその歯は鈍感になっています。体の変化による咬み合わせの変化が生じていても、鈍感なため、痛めつけられてからでないと、症状が出ない場合があります。そうなってからでは遅いかと思われます。未然にそのようなアクシデントを防ぐには、身体の変化と咬み合わせの関係に詳しい先生にきちんと相談したほうが良いと思います。
Q4.笑ったときに歯茎が目立つのが気になります。歯が出てるというより、歯茎の肉が出ています。矯正で少しでも見えなくなるようにできますか?それとも手術するしかないのでしょうか。
A.実際には骨格から上あごが出ているのか、前歯が引っ込んでいるのか。それによっても治療方法が違ってくるかと思います。手術により骨を削りなおかつ笑ったときに歯肉が自然に見えるよう形態を整えたりする事がありますが、良く相談した上で検討したほうが良いと思います。歯肉の見え方、と言うのは笑い方を訓練する事で改善することも出来るケースもあるかと思いますのでご自身がどんな状況でそういう見え方なのか、納得した上で治療の方向性を決めていったほうが良いと思います。はっきりした事はいえませんが、矯正だけでの改善は難しいと思います。
Q5.歯が全体的に歯茎から少しか出ていません。もともと小さいのか、出てきていないのか分かりません。こんな歯でも普通の大きさにしてきれいにできますか?
A.歯の大きさはかなり個人差があります。確かに萌出不全で完全に歯が出てきていなくて小さい歯、という方もいらっしゃいます。歯がもともと小さくて、という方もいらっしゃいます。ただ、現在何歳の方なのか分かりませんので、確実な事は言えませんが、もし成人以降の方の場合はかぶせ物などで修復していく際には、注意が必要です。前歯がはえてきてからすでに何年も経過していることを考えれば、実際の顎の機能が、現在の前歯の形にあって機能しているはずです。単純に長さをかぶせ物で長くしても、あごとかぶせ物が調和して使えず、結果、せっかく入れたかぶせ物を壊す事になるか、歯を壊す事になることにもなりかねません。やはり十分相談していただきたく思います。
Q6.口の中に器具が入ると嘔吐感があり、なかなか治療ができません。自分で、ブラッシングをするときも、歯ブラシが入ってくるだけでオエッとなる時があります。歯医者さんが怖いとかはないのですが。 咳をした時も、すぐにえずいてしまいます。
A.嘔吐感の原因はいろいろかと思います。精神的なものは十分に考えられます。しかし、食べ物はあんなにのどの奥を通っていくのに、そのときに嘔吐感は出ません。何故でしょうか。これは喉の入り口近くを食べ物が通過するとき必ず舌がのどの奥に隙間が出来ないように圧迫してるんです。圧迫する事で気持ち悪くならずにすんでいるんです。しかし、歯の治療の際には、水やら風やらが、そよそよと喉の近くを刺激するので気持ち悪くなるのです。これも徐徐に良くなるものです。少しずつ鍛錬していくと、慣れてきます。5歳児で毎度も吐きそうになっていた患者さんも7歳になったその歳から急に平気になりました。本人もビックリしていました。諦めず、少しずつトライしてみてください。ちなみに、型を取る際には、固めのカタドリで短時間に取れれば、さほど気分は悪くなりませんよ。
Q7.自分は、口内炎が頻繁にできてしまいます。雑誌か何かで、レーザーを口内炎に当てると炎症を散らして回復が早まると知りました。そのことを通院している歯医者さんで話したら、「レーザー治療は、非常に痛みがでるから口内炎以上に痛いよ。」と止められてしまいました。処置として、口内炎用のお薬を出してくれたんですが、それが2〜3日分しか出してもらえず足りないんです。口内炎の治療法ってどんなんがあるんですか?
A.口内炎に苦しんでいる方、多いようです。私もレーザーは応用していません。しかし、レーザーの種類によっては、それほど痛み無く治癒するものもあるようです。しかし、保険適用外で治療費が高額になる可能性もあり、なおかつ、口内炎の原因がわかっていなければ、再発、治療の繰り返し、になるかと思います。塗り薬による治療が一般的かと思いますが、これは、塗るのが難しいです。
お口の中は、いつも唾液で潤っているため、薬が確実に患部に塗られていないことも、しばしばです。何よりも、何故、口内炎が頻発するのか。そのあたりから改善していく事が、得策かと思います。先ほどもお話に出ましたが、お口の中がいつも唾液で潤っている、このことが大事かと思います。
余談ですが、唾液の量は、自律神経の副交感神経優位の時に沢山出ます。(大勢の人の前で、しかも、壇上で話をしなければいけないとき、喉がカラカラになりますね。これは、交感神経優位の状態です。)そして、良く咀嚼すると唾液は沢山出てきます。という事は、精神的にゆったりノンビリとした気持ちで、ゆっくり食事の時間を楽しむ、そんな工夫が出来ると、口内炎は少なくなるかもしれませんよ。あと朝の忙しい時間、あわてて歯ブラシをすると、歯ブラシの柄が歯肉に当たって、後日口内炎になることが良くあります。こんな事も気をつけると、減るかもしれません。
Q8.2歳になる娘のことなんですが、先日、娘が風邪をこじらせてしまい、病院から細菌を殺す働きのあるミノマイシンという薬を処方されました。処方の量は、微量だと先生はおっしゃるのですが、薬のサイトなどを見ると、「普通、子供には使用しません。歯の成長期に使うと歯が黄色くなるおそれがあるためです。妊娠中も控えるようにします。」とありました。うちの子は3日間服用しました。どのくらいの量を服用すると、確実に歯が黄色くなるとか分かりますか?
A.過去のお薬の投与による歯の変色で有名なもので、テトラサイクリン系薬による変色歯があります。しかし、変色を起こすまでには、かなりの長期投与の症例になるかと思います。
今回、3日間、という事であれば、長期、には当たらないかと思います。ただ、率直にお話しますが、必ず変色を起こす量、と言うのは、薬剤師、医師、そして歯科医師でもお答えできないかと思います。人の身体はやはり未知のこともあります。その子それぞれの代謝能力にも違いがあります。そういう意味からも、絶対量を示すことは難しいかと思います。ご質問のお母様は、もしかしたら、ご自身にその既往があり、お子さんの事を心配されているのかもしれません。安易にお薬を服用することには、私も賛成しませんが、お子さんの身体と相談、勿論、担当医師との相談の上、きちんと納得して、治療を決めていけば、心配も後悔の念も払拭できるのではないでしょうか。
Q9.子供の頃、歯医者さんが怖かったのと、痛い思いをしてからずっと恐怖症になって病院に行きたくても行けません!!健康の歯は、下の前歯くらいなもので、ほとんどが治療を必要とする歯ばかりです。先生は、このようなヒドイ状態の歯を見たとき何といいますか?大人になればなるほど、怒られるのが怖いです。
A.患者さんには、その方の年齢、性別、もろもろ、色んな背景があると、私は思っています。たとえ、歯科医師の立場で患者さんのお口の中を拝見させていただき、その状態が客観的に診て、どんなに悪くても、患者さんを叱る、という事はないかと思います。残念には思っても、そこまでの状態になるには、何らかの理由があって、のことかと思います。
まずは、今までの経緯、そして、これからの治療の手順、それに伴う治療期間、治療費、などなど、あるいは患者さんが何処まで治したい、その意思をうかがった上で、相談していくと思います。お口の中の健康を取り戻すのにも、実は精神的に健康にならないとうまくいかないことがあります。心身ともに健康で、はじめて治療が終了するのです。まずは、勇気を出して、歯科医院の扉を叩く、そして、お話をすることからはじめてはいかがでしょうか?
Q10.先日から急に左上の奥歯が痛み出し、歯医者に行きました。レントゲンの結果、原因は親知らずが左上の奥歯(第七臼歯?)にぶつかっているため?みたいなことを言われました。第七臼歯は前に神経を抜いて銀歯をかぶせていたのですが、一部が欠けてしまっています。それを直すなら第七臼歯を抜いて親知らずを生やしたほうがいいといわれました。
理由は神経をぬいた歯は長持ちしないので、健康な親知らずを残すべきと言われました。 私的には、第七臼歯を抜けば歯に隙間ができるのが気になります。親知らずを抜くべきか、臼歯を抜くべきか、 意見も聞かせてください。
A.まず、何が原因で痛みが発生したのか。原因が分からないのに抜くわけにはいきません。そして第2大臼歯の歯質が欠けた原因も何なのか?いずれにしても、ひとまず安易に抜歯、という選択は、得策で無いと思います。埋伏している親知らずが、どの程度の埋伏状態なのか、歯肉の炎症で痛みがあるのか、痛みの原因を追究、消去していく事が得策かと思います。そして、万一、抜歯した場合、必ずしもその歯が抜いた歯の場所を適正に埋めてくれるとも限りません。患者さんのご心配通り、隙間は生じるかもしれません。それともう一つ、第2大臼歯の歯質の欠け、も気になる症状です。神経のない歯は知覚が鈍磨になっています。その歯に何らかの外力がかかり、歯が欠けたことも考えられます。それが、硬いものを食べた事によるものなのか、はたまた姿勢の変化による咬合の変化によるものなのか、これも、原因の追究が必要になっていきます。いずれにせよ、もう一度、よくよくご相談されたほうがいいと思います。
Q11.親からのスプーンの共有とかで、虫歯菌が赤ちゃんに移るといいますよね。私もわかっていて、最初は意識して守っていただんですが、子供が1歳を過ぎたころからナーナーになってしまい、虫歯菌が確実に子供の口に入っていると思います。でも、歯磨きは毎日しっかりしています。それでも、虫歯菌が口からなくなることはないのでしょうか?一度、入った虫歯菌は一生すみ続けるものなのでしょうか?
A.いわゆる虫歯菌は、感染です。しかし、それを皆無、にすることは、まず至難の業かと思います。そして一度住処を見つけた細菌は、そこにずっと常在することとなります。共存です。仕方の無い事です。ナーナー、というのもうなずけてしまいます。それよりもまず、お子さんに最低限の衛生教育(ブラッシング)をした上で、その子の生活環境を整えてあげる事で、十分、虫歯は防げます。良く咬んで食事をする、良い姿勢で食事をする(肘などついて食べない、テレビを見ながら食べない、お茶碗をもって食べるなど)、硬いものを好んで食べない。そして、精神的にも安心して生活できる環境を、作ってあげることも、非常に重要です。現在のストレス社会で、身体を壊している方は沢山いらっしゃいます。お口の健康も、それにより害されている事も中にはあります。心身ともに健康でいられる生活が、身体を作っていきます。そんな生活を心がけて、元気な身体を作っていきましょう。
Q12.6歳の娘ですが、上の前歯が2本続けて抜けました。抜けてから7ヶ月程経つのですが、まだ永久歯が生えてきません。なかなか生えてこないので心配しています。
A.歯の萌え変わりには、ある程度の順番と、適切な時期、と言うものがあります。まず、6歳、と言う年齢から考えても心配はないかと思います。しかし、いざ萌えよう、というときに、歯肉が硬い状態だと、萌えてくる力のほうが弱く、出てこれないお子さんも中には、いらっしゃいます。その時は、歯医者で、歯肉を切開して、出てくる手助けをしてあげる必要性があることも時としてあります。ちなみに、萌出順序としては、左右上下の奥歯(いわゆる6歳臼歯)、下の前歯、上の前歯の順番です。奥歯の萌出具合がどんなか、歯科医院で相談して、手助けが必要ならば、その時期も相談していくと良いかと思います。
大熊先生、いろいろお話を聞かせてくださってありがとうございました。
デンタルナビでは、今月の歯医者さんへの質問を随時受け付けています。
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