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1月は台東区にある、八木下歯科医院の院長、八木下恵子先生をご紹介します。
−デンタルナビスタッフから一言!
先生と出会って早2年、このたび皆さんにご紹介できること嬉しく思います。女性の院長で、医院を16年間守られてきたと思うのですが、親分肌でもなく、姉御肌でもなく、こちらが安心できる優しい雰囲気で患者さん・スタッフさん、皆さんに対していつも誠実に丁寧な心遣いをしてくださる先生です。
八木下恵子先生 [ 八木下歯科医院 ]

先生からスタッフまで
全員女性なんです。→
−自己紹介してください!
こんにちは。2007年の連載をきることになりました。八木下歯科医院の八木下です。私は生まれも育ちも東京の下町ここ入谷です。祖父の代からずっと同じ場所で、歯科医院をつないできました。生まれ育ったこの場所で、幼馴染や古い知人が治療に来てくれたり、新しい患者様との出会いがあったり、歯科医療を通じて人の和が広がることをとても幸せに感じております。
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入谷について (2007年1月4日)
朝顔市で有名な入谷界隈ですが、それ以外にも富士塚では山開き、また鷲神社では酉の市など昔からの行事がいくつも行われる入谷界隈。今でも歴史ある雰囲気を感じることができる町ですよ。「浅草」「合羽橋道具街」方面までウォーキングがてら色々な食器、調理道具(業務用から一般家庭用まで)をのぞいてみるだけでも楽しいところです。問屋街なのでお値段も格安です。
私は、そもそも身体を動かすことが趣味なので、診療中は治療に集中し、お休みの日には散歩をしたり、ジムに通ったり、またはドライブをしたりとアクティブに行動しています。
開業して16年、1日も休まずに診察をしてこられたのも運動好きだったからかもしれませんね。
カウンセリングの大切さ (2007年1月12日)
八木下歯科医院も今年で16年目になります。お母さんに連れられて治療に来ていた幼い女の子が、小学生、中学生になり、やがて結婚して、今度は自分の子供を連れてきて…。八木下歯科医院には、嬉しいエピソードがたくさんあります。そんな16年の歴史の中で私が患者さんから教わった大切なこと、それはコミュニケーションの大切さです。以前、「歯が痛くて小学校を早退してきたんだけど、見たところ虫歯が無いんです。」と母子様が来院されました。確かにお母様がおっしゃられるように、お子様はとても痛がっている様子なのに、治療を必要とする歯は見つかりません。その日は、診察台の椅子を起こしてゆっくりと学校のことや、お友達のこと、色々聞かせてもらいました。そしたら、いつの間にか歯の痛みも治まりました。心にストレスを抱えている時、身体の何処でそのサインを教えてくれるのだと、こちらが教わったような気がします。患者さんの言葉や表情に心を傾けながら歯科治療をつづけていたら、歯の治療と同様に心のケアの大切さも強く感じるようになり、臨床心理カウンセラーの資格を取得する経緯にいたりました。笑顔で過ごす為には、健康な歯と、健康な心ですね!!
嬉しかったこと(2007年1月19日)
今回の連載で、編集者の方から「仕事をしていて嬉しかったことは、何ですか?」と質問を受けました。嬉しかったことですよね。やっぱり、患者様の回復が私たち医院側にとっても一番、嬉しいことなんですよ。昨年の話になりますが、長いこと地元の歯科医院に通院をしていたのにもかかわらず、歯のほとんどが欠損し、お口の状態がかなり悪化していて、日常でもマスクをつけて生活をされているという男性の患者様が来院されました。その方は、治療自体にもナーバスになられていて、最初の診察ではウチの医院で診療をするかどうかもまだ決められないとのことでした。2回目の診察から半年間、週に1回の診察を休まず通院されて、昨年の12月に全ての診察が終了しました。治療最終日、「何年かぶりに、美味しい『おせち』が食べられます。」とその方の笑顔を見た時、スタッフも含め、私たちの方が本当に嬉しい気持ちにさせていただきました。お口は、食事をしたり、お喋りをしたり、とっても大切な臓器の一つだと思います。少しでも、皆さんの笑顔を引き出すお手伝いができたらなと、改めて感じた一件でした。
歯医者が嫌いな可愛い男の子(2007年1月26日)
3〜5歳の子供って何にでも「いやだ」と反発する時期がありますね。もともと歯医者は皆さんに嫌われがち(笑)な所。その年頃の子供にとっては、かなり「いや」だと思います。数年前、5歳くらいの男の子がお母さんと来院しました。歯医者独特の雰囲気や、キーンという音、そもそも連れて来られたこと、全部が嫌だったんでしょう。診察台に座った途端、泣いて止みません。そこで、まずは歯の治療は抜きにして男の子に聞いてみました。
「歯医者さんなんて嫌いだよねぇ。じゃぁ他には何が嫌い?」
「お絵かき」「りんご」「ハンバーグ」…たくさんの「嫌い」が出てきました。
「どうして?」と聞くと…嫌いだったはずのハンバーグはやっぱり好き。お絵かきだって楽しい時もある。「あれれ?何だか好きだぞ」といった顔。落ち着いてきたところで、なぜ今日来たのか、歯を削らないといけないのかを一緒に考えたところ、少しずつ歯を削らせてくれるようになりました。
歯医者嫌いのお子様にお困りの親御様も沢山いらっしゃると思います。
まずは歯医者さんでお口を自分で開くことができた、ご家庭で歯ブラシを使えたなど、何か一つ進歩できた時はたくさん誉めてあげてください。子供は、どんどん出来るようになっていきます。
これを繰り返すと、子供にとって、嫌だった歯医者に行くことが逆に楽しみになったりします。
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Q1.笑った時に、奥歯の銀歯がチラっと見えてしまい気になっています。銀歯から白い詰め物に変えたいのですが、高額なので自費のモノには手を出せません。保険内の詰め物は破損しやすいと聞いたことがありますが、奥歯のようなよく噛む歯に保険内の白い詰め物を使用しても大丈夫ですか?
A.はい。確かに保険内の白い詰め物(樹脂(プラスチック))は、銀歯よりも強度は弱くなります。噛み合わせに問題があったり、歯ぎしりの癖がある方は普段よりも噛み締める行為が多く、破損の可能性が高くなるのでオススメをしていません。ただ使用しているうちに取れてしまうということは、どの詰め物も可能性としてありますね。極端に強度が弱いわけではないので、通われている医院さんにご相談されると良いですよ。
Q2.歯ぎしりの予防法はありますか?
A.歯ぎしりは、寝ている間にしてしまう行為なので、予防に対しては歯ぎしりの原因を探す必要があります。意外にもメンタル的なことが歯ぎしりの原因になることもあるんですよ。本当の原因を探し解決していきながら、歯ぎしりによって負担がかかっている歯も守っていきます。写真にあるのは、歯をガードするプレートです。こちらは、歯の形に合わせてオーダーでお作りし、擦れても歯が削れないように守るものです。
Q3.睡眠時無呼吸症候群と診断されました。改善することはできますか?
A.こちらの疾患への対応は医科(例えば耳鼻科)との連携が必要ですね。歯科だけで診断、処置等だけで完治させることは難しいと思われます。
治療法としては、まず患者さんに1.睡眠中の体位の改善 2.体重コントロール 3.生活習慣の見直し、等を行っていただきます。医療機関では、1.手術療法 2.CPAP治療(経鼻的持続陽圧呼吸療法) 3.歯科装具による治療を行います。歯科装具は、睡眠中に装着し、気道スペースを広げ、気道の閉塞を防ぐ物です。当医院でも、無呼吸症候群の患者様の相談、また3.歯科装具による治療を行なっております。
Q4.虫歯ってどうして黒いんですか?
A.むし歯を作るバイ菌は、ストレプトコッカスミュータンスという菌で、実は色んな色が合わさって黒っぽく見えるというのが本当の回答です。初期のむし歯の色は茶色や黒っぽいものばかりではありません。チョークのような白い色もあるので要注意です。ではどうして、むし歯は黒っぽく見えるのでしょうか。
むし歯で歯に穴が開くと、沢山の食べ物のカスが穴の中に入り、色々なバイ菌はこの食べカス欲しさに穴の中に住み込んでしまいます。そんなバイ菌の中に、黒っぽい色のバイ菌がいます。このバイ菌は黒っぽいだけでなく、臭いガスも出しています。
Q5.いつも歯石を取るとき歯がもろくなるんじゃないかと気になります。同様に家でもヤリのような歯石を取る器具を使って自分で行なっていますが、大丈夫でしょうか?
A.歯石とは、歯垢が石灰化して固まっているため、歯石を取ることで歯がもろくなる事はありません。ドラッグストアーなどで『歯石とりのピック』が一般的売られているようですが、不用意に行うと歯肉を傷つけてしまったり、詰め物がとれてしまったり、傷ついた歯肉にバイ菌が感染したりと弊害の可能性があります。
歯科医師や衛生士のもとであるなら、問題はないですよ。
Q6.治療期間をリクエストするのは失礼でしょうか??
A.決して失礼なんてことはありません!
是非、相談してください。ただ、治療にかかる時間は、医師や患者さんの都合によるものでなく、症状によって決まります。お口の中の状態によっては、希望される期間に差がでると思うので、その点は了解いただきたいと思います。
Q7.歯磨きの時に一緒に舌も磨くと口臭予防になりますか?
A.口臭予防になりますよ。舌の表面には粘膜が付着しています。舌の表面は新陳代謝がとても盛んで、通常は食べ物や歯が触れ合ったりすると自然に剥がれます。ただ、口の中が不衛生だったり、唾液の量が低下したり、風邪をひいて免疫力や抵抗力が落ちている時は、粘膜上皮や食べ物のカスが舌の上に残り、口臭の原因となります。それを取り除いてあげることは口臭予防になります。しかし、舌の表面は味覚を感じ取るとても大切な機能が凝縮されています。歯ブラシなどでゴシゴシ擦らずに、ガーゼなどの布で優しく拭き取る程度がベストかと思います。
Q8.私は新品の歯ブラシを10日間使ったぐらいで、すぐに毛先が開いてきてしまいます。これは磨き方に問題がありますか?それとも普通もこんなペースなんですか?
A.ちょっと力が入りすぎているように感じますね♪歯ブラシは、1ヶ月〜1ヶ月半くらいで取り替えるのがベストなペースだと思います。強く磨けば綺麗になると思われがちですが、実際は強く擦っても優しく擦っても結果は一緒です。むしろ強く磨くことで、歯肉を傷つけてそこに細菌が入ってしまうことの方が問題です。優しくブラシを握って、優しく歯先を当てて、一箇所あたり10数回擦って見てください。1回あたり15分くらいを目安にしてください。
Q9.デンタルフロスで歯を磨き始めてから歯と歯の間に隙間ができ、モノが詰まるようになりました。この隙間はフロスを使わずにほおっておくと埋まるのでしょうか?
A.歯には弾力性があるので、フロスを使ったことによって隙間ができることは、無いと思います。それでは何故隙間が空いてしまったかといいますと、通常、歯磨きを怠ったりすると歯茎の間に歯垢、歯石が付着し歯茎に炎症が起こります。フロスを使い、歯茎の間に入り込んだ歯垢を取り除いてあげたことによって、今まで炎症で腫れていた歯肉が落ち着き、歯茎が沈んだように感じたのかもしれませんね。ですので、フロスはむしろ口腔衛生上とても大切なアイテムですよ!
Q10.塩で歯を磨くと良いと聞きましたが、本当ですか?
A.塩は組織を引き締めるという働きがあるので、歯茎をマッサージすることはいいと思います。
ただし、歯ぐきが腫れている時などに使うと、一層腫れてしまうこともあるので使い方には注意が必要ですね。歯茎の塩マッサージ方法ですが、歯ブラシなどは使わずに、指のハラを使って優しく歯ぐきをマッサージします。(粗塩などは使わないでくさいね♪)
Q11.妊娠中にカルシウムの錠剤を飲んだら、子供の歯にも良い影響がありますか?
A.子どもの歯のもととなる歯の芽(歯胚)は、乳歯の場合、胎生7週めごろからつくられ始めています。ですから、妊娠中の栄養状態は、子どもの歯の質に大きく影響しますよ。
サプリメントでもOKですが、出来れば食品類から摂取したいですね。カルシウムの多い食品は、乳製品、小魚、野菜、果物などです。胎盤を通過するカルシウムの量は決まっているので、カルシウムを取りすぎても心配は要りません。
Q12.歯石って歯磨きを一生懸命すればとれるんですか?
A.歯石はとても硬いので、歯ブラシで磨いてもなかなか取れません。また、歯石の表面は凸凹していて歯垢がたまりやすく、放置すると歯石は更に厚く硬くなっていきます。この歯石は虫歯の原因というよりも歯肉を刺激し、炎症を悪化させます(つまり歯周病の原因となります)
定期的に歯医者さんで歯を検査してもらって、その時に取り除いてもらうのが一番良いと思われます。
八木下先生、いろいろお話を聞かせてくださってありがとうございました。
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